2014年度ゲノム支援拡大班会議を神戸で開催しました。

 2014年度のゲノム支援拡大班会議を、昨年度と同じく神戸で8月20-21日に開催しました。拡大班会議は、ゲノム支援の班員と公募で選ばれた支援課題の研究者が交流する場です。過去4年間(2011〜2013年度)に公募支援課題に採択された研究者の方々に加えて、本年度採択されたばかりの91件の公募支援課題の方々にも参加を呼びかけました結果、300名を越す研究者の参加となりました。ゲノム解析技術を横串に、様々な分野の生命科学研究者と情報解析研究者が集う会議となりました。例年通り、若手の共同研究者一名の旅費をゲノム支援で負担することとし、若手研究者の活性化や異分野との交流を通じてのゲノム科学の裾野拡大と新規潮流の開拓を目指しました。

 公募支援課題と情報解析支援班からのポスター発表は194題となり、昨年から50題増加しました。支援を受けた課題の研究進展状況や情報解析支援班の開発した各種の解析ツール等が発表されました。今回も、支援の結果が出そろった昨年度の支援課題の方々には、プロジェクターを用いたポスター紹介を3分間で行っていただきました。
 ホワイエには個別相談用のブースを4か所設置し、支援解析結果に関する打ち合わせや本年度採択課題の研究計画・試料準備に関する打ち合わせ等が、深夜まで活発に行われました。

 ゲノム支援側からのプレゼンテーションでは、解析データの公的データベース登録を推進するために、昨年に引き続き「DDBJ/DRA/JGA登録方法解説」を行いました。本年度は、登録者の視線に立った具体的かつ丁寧な登録方法の解説を行うと共に、DNA Data Bank of Japan とNational Bioscience Database Center から5名の担当者にお越しいただき、データ登録に関する個別相談会も開催しました。

 最後の全体討議では、参加者からの貴重なご意見をお聞きして、本年度の拡大班会議を終了しました。

 ゲノム支援では、ゲノム解析拠点の整備と公募課題の支援を通じて、最先端の情報・ノウハウの提供により、ゲノム科学のすそ野拡大とピーク作りに努めてまいります。