ゲノムひろば2004 in 京都

主催:文部科学省科学研究費特定領域研究ゲノム4領域(旧特定領域)

後援:京都府、京都市、京都府教育委員会、京都市教育委員会

ゲノム談義

ヒトを含む100種類以上の生物のゲノム解読が完了し、ゲノム研究は基礎研究においても応用分野においても様々な方向へと展開し始めました。

「ゲノム談議」では、気鋭のオピニオンリーダーをゲストに迎え、最前線に立つ研究者を交えて、ゲノム研究の持つ時代的意義・社会的意義について闊達に語り合います。京都会場のテーマは「人と自然を考える」。ゲノムの解読が進むことによって、人や生物に対する見方が変わると同時に、人や生物を操作する様々な技術が生み出されています。新しい「ゲノムの時代」に、人と自然はどのように付き合えばよいのでしょうか。生命に関する技術をどう社会に生かせばよいのでしょう。科学研究とは異なる立場から人と社会を見つめておられるゲストの意見を聞きながら、社会の中のゲノム研究、そして社会の中の生命科学研究について考えます。(加藤 和人)

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パネリスト・プロフィール

栗木 京子(歌人)

1954年名古屋市生れ。京都大学理学部生物物理学科卒。大学在学中に「京大短歌会」に所属して高安国世に師事。現在「塔短歌会」選者。歌集『夏のうしろ』など。読売文学賞受賞。現代歌人協会会員。日本文芸家協会会員。

栗木 京子
横山 俊夫(京都大学大学院 地球環境学堂教授/三才学林長)

1947年京都に生まれ、日日疏水に遊漁。のち法律を学ぶ。1970年ジャワ島に遊び、日本に興味をいだく。加茂真淵の歌を論じ、京大人文研へ。印度亜大陸のほか、ブリテンや日本の島島を漫遊。1983年オックスフォード大学哲学博士。著作のうち、『Japan in the Victorian Mind』は、人心のかたさをえがき、『貝原益軒』は、天地和楽の工夫を語る。富国や強兵に執念をもやす前の日本人への興味から、各地にのこる昔の日用礼法百科書をたずね、紙面に残る手垢と対話しては、現代学術がもたらす新たな礼法に想いをはせる。

横山 俊夫
藤山 秋佐夫(情報・システム研究機構 国立情報学研究所 教授)

名古屋大学大学院理学研究科博士課程単位修得退学。理学博士。ヒトゲノム、染色体の構造・情報解析研究を行う。1998年から2001年まで、理化学研究所ゲノム科学総合研究センター、ゲノム地図開発チーム長としてヒト21番染色体の全構造解読に貢献し、引き続きヒト11番染色体、18番染色体の解読計画を進めている。また、ヒト以外の霊長類ゲノムを対象に、実験的解析とバイオインフォマティクスを活用した比較解析研究を進めている。

藤山 秋佐夫
菅野 純夫(東京大学大学院 新領域創成科学研究科 教授)

東京医科歯科大学医学部卒業。東京大学医学系大学院、医科学研究所ウイルス部、癌ウイルス部を経て、医科学研究所ヒトゲノム解析センター助教授。本年4月より現職。ヒトゲノム計画の一員として、大量のヒト完全長cDNAを収集してきた。そこから、医学研究へ展開中。

菅野 純夫

進行

加藤 和人(京都大学人文科学研究所 / 大学院生命科学研究科 助教授)

1961年京都生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。ケンブリッジ大学研究員、JT生命誌研究館主任研究員を経て、2001年京都大学人文科学研究所助教授。2004年4月より大学院生命科学研究科併任。専攻は現代科学史・科学コミュニケーション。HUGO(国際ヒトゲノム機構) 倫理委員会委員。

加藤 和人
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