「ゲノムひろば」とは

「ゲノムひろば」は、全国から最先端の研究者が集い、来場の皆様に自らの研究を伝え、問いに応えるという双方向の交流イベントです。約150名の研究者による「ゲノム研究勢ぞろい」を中心に、研究の実際をわかりやすく紹介します。

ゲノム研究は、地球上のあらゆる生命を広く対象とし、様々な研究分野と繋がっています。関連の技術開発も多岐に及び、社会生活との様々な関わりをもっています。ゲノム研究は、生命科学と社会の巨大な交差点ということができます。

ゲノム研究は、生命現象の解明とともに社会生活への応用へ向けたフェイズにも突入しました。具体的な研究成果も次々生まれ、ゲノム研究はますます身近になりつつあります

「ゲノムひろば」は、社会と共にあるゲノム研究を、研究者自身が見つめ直す機会でもあります。研究者が何にときめき、何を思い、何を探ろうとしているのかを知っていただきたい。疑問や質問を投げかけていただきたい。多くの皆様に、ゲノム研究の醍醐味をわかちあっていただきたいと願っています。

(1) 約150名の研究者が店構え、研究内容をわかりやすく展示・説明

メインプログラム「ゲノム研究勢ぞろい」は特定領域研究に参加する第一線の研究者約40チーム(約150名)が参加。

実際の生物やDNA・顕微鏡・実験機材・パソコンを交えて研究の一端を紹介し、ゲノム研究の広さと大きさを楽しく体感していただきます。

<バイオインフォマティクスが切り拓く生命科学>
<ゲノムでわかる生物の進化と多様性の秘密>
<医学・微生物学の新展開>
<ゲノム研究の縁の下の力持ち>
<ゲノム研究と社会との接点>

という5つのカテゴリーで構成します。

(2) 基礎知識を解説する「そもそもゲノム」「実験コーナー」や、 サイエンスカフェ形式の「おしゃべりゲノム」

「そもそもゲノム」コーナーでは、ゲノム研究の基礎知識をパネルで解説します。「ゲノムってなに?」「DNAってなに?」といった、基本的なところから説明し、どんな素朴な質問にも答えます。

「実験コーナー」では、参加者が実際にDNAを取り出してみるという体験ができます。また、ATGC(DNAの塩基を表す4文字)で顔写真を作るコーナーも設けられます。

「おしゃべりゲノム」は、サイエンスカフェ形式で、研究者と気軽に語り合うコーナーです。コーヒーを飲みながら、研究者とざっくばらんに会話を楽しんでいただけます。

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特定領域研究 ゲノム4領域とは

ゲノム基礎研究に主軸をおく文部科学省科学研究費の研究プロジェクト。ミレニアムプロジェクトの一環として2000年度から2004年度まで行われたプロジェクトに引き続き、2005年度より新たな5年プロジェクトとして始動しました。

4領域の構成は、網羅的なゲノムの機能解析から得られた情報を計算機上で統合・解析して生命システムのメカニズムを解明する【生命システム情報】(代表:高木利久/東京大学大学院新領域創成科学研究科)、さまざまな生物のゲノム情報を比較して生物に進化や多様化がもたらされた要因を探る【比較ゲノム】(代表:藤山秋佐夫/情報・システム研究機構国立情報学研究所)、医療への応用や微生物ゲノム研究を中心に、ゲノム研究の実社会への還元を目指す【応用ゲノム】(代表:辻省次/東京大学大学院医学系研究科)、DNA 配列決定、ヒトゲノム多型解析、データベース構築などを中心に上記3領域の研究を支える【基盤ゲノム】(代表:小原雄治/情報・システム研究機構国立遺伝学研究所)です。

全国の大学や研究機関から約170の研究室が参加しています。

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ゲノムひろば開催関係者

ゲノム4領域代表者

「生命システム情報」代表
高木 利久(東京大学大学院 新領域創成科学研究科・教授)
「比較ゲノム」代表
藤山 秋佐夫(情報・システム研究機構 国立情報学研究所・教授)
「応用ゲノム」代表
辻 省次(東京大学大学院医学系研究科・教授)
「基盤ゲノム」代表
小原 雄治(情報・システム研究機構 国立遺伝学研究所・所長)

ゲノム4領域「社会との接点委員会」

委員長
高木利久(東京大学大学院 新領域創成科学研究科・教授)
委員
勝木 元也(自然科学研究機構・理事)
加藤 和人(京都大学人文科学研究所/大学院生命科学研究科・准教授)
山縣 然太朗(山梨大学大学院医学工学総合研究部・教授)
林 哲也(宮崎大学フロンティア科学実験総合センター・教授)
久原 哲(九州大学大学院農学研究院・教授)
菅野 純夫(東京大学 大学院新領域創成科学研究科・教授)
および4領域代表者

ゲノム4領域「ゲノムひろば」担当

統括
加藤 和人(京都大学 人文科学研究所/大学院生命科学研究科・准教授)
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