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[ゲノム支援成果公開]栽培化歴のある雑草ヤハズエンドウのゲノム多様性~遺伝的多様性を導入した育種で農作物に雑草のたくましさを~

かずさDNA研究所は東京大学、国立遺伝学研究所と共同で、全国12地点から採取した1243個体のヤハズエンドウ(別名カラスノエンドウ)のゲノムを比較し、その遺伝的多様性を評価しました。ゲノム全体にわたって遺伝的多様性が見られたなかで、開花時期に関する遺伝子セットは多様性が縮小していました。この結果は、一部の遺伝子セットで多様性がなくてもゲノム全体で遺伝的多様性があれば雑草のたくましさは保たれることを示しています。本研究成果は国際学術雑誌 Plant Direct において、2021年10月7日(木)にオンライン公開されました。

プレスリリース:(https://www.nig.ac.jp/nig/images/research_highlights/PR20211007.pdf

Kenta Shirasawa, Shunichi Kosugi, Kazuhiro Sasaki, Andrea Ghelfi, Koei Okazaki, Atsushi Toyoda, Hideki Hirakawa, Sachiko Isobe, Genome features of common vetch (Vicia sativa) in natural habitats, Plant Direct 5(10) (2021) DOI:10.1002/pld3.352