先進ゲノム解析研究推進プラットフォーム

倫理関連情報

ヒト由来試料のゲノム研究のためのモデル書式等の改訂について
(2021年4月12日)

 「先進ゲノム支援」ではゲノム科学全体の発展のためにデータの公開・共有を積極的に進めることを方針としております。このために、支援で得られたヒト由来試料のゲノムデータは、我が国における米国のdbGAPや欧州のEGAのカウンターパートである 科学技術振興機構(JST)バイオサイエンスデータベースセンター(NBDC)内のNBDCヒトデータベースJGA(Japanese Genotype-phenotype Archive, http://humandbs.biosciencedbc.jp/)に制限公開データとして登録することといたします。登録時点では、支援依頼者の承諾なしに公開・共有されることはありません。その後、論文発表等により支援依頼者からの承諾が得られましたら制限公開に移り、JGAのData Access CommitteeであるNBDCヒトデータ審査委員会による審査を経て承認された研究者を対象に登録データの共有を行うことになります。
(データの制限公開日は支援依頼者が指定することが可能です。また、公開前に必ず支援依頼者に確認を行います。)

 JGAに登録するためには、個人情報の保護に関する法律および研究倫理指針(ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針や人を対象とする医学系研究に関する倫理指針)等に沿った適切な倫理面の対応が必要です。そのため、「先進ゲノム支援」ではヒト由来試料を用いるゲノム解析研究のための「説明文書および同意文書のモデル書式」等を提示するとともに、各研究機関における倫理審査申請時の支援を実施して参りました。2017年7月に改訂モデル書式などを掲載し、以降マイナーな改定を行っておりましたが、2021年6月30日に、統合された研究倫理指針(人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針)が施行されることを踏まえ改訂を行いましたので、以下を利用ください。

※2021年度第2回目の申請に際しては、今回公開しました2021年度版モデル書式を利用ください。
なお、2022年4月1日には改正個人情報の保護に関する法が施行される予定です。支援により得られたデータの登録が2022年4月1日以降に実施される場合は、今回のゲノム指針改正では加味されていない個人情報の保護に関する法改正内容も含めて修正をする必要があるなど、影響を受ける可能性があります。今後の最新情報にご注意ください。
 (2021年4月12日)