[先進ゲノム支援成果公開]ヒトゲノム複製に必要なDNA巻き戻し分子モーターの活性化機構

 国立遺伝学研究所の鐘巻将人教授を中心とする研究グループは、鐘巻教授がこれまで開発してきた「オーキシンデグロン技術」を用いて、DNA複製に関わるMCM10とRECQL4という2つのタンパク質をヒト細胞から迅速に除去し、その役割を調べました。研究の結果、2本鎖DNAを巻き戻して1本鎖DNAに変換する分子モーター(CMGヘリカーゼと呼ばれる)を、MCM10とRECQL4が活性化することを明らかにしました。このCMGヘリカーゼの作用により1本鎖DNAが露出し、これを鋳型にDNAポリメラーゼが相補的なDNA配列を合成することによりDNA複製が行われます。本研究により、ヒト細胞のDNA複製における分子機構の一端が明らかになりました。
 本研究成果は、国際科学雑誌「Genes & Development」に2026年9月5日(日本時間)にオンライン事前掲載されました。

プレスリリース:https://www.nig.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2026/09/20260907PR.pdf

Atabek Bektash, Xiaoxuan Zhu, Yuki Hatoyama, Atsushi Toyoda, Masato T. Kanemaki. MCM10 and RECQL4 have cooperative and redundant roles in activating the CMG helicase during the replication initiation. Genes & Development (2026). DOI:10.1101/gad.353714.126
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